月刊福祉(2023年7月号)
社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会において、生活困窮者自立支援制度の施行状況や新たな課題への対応の検討がすすめられ、2022(令和4)年12月に中間まとめが公表された。部会では、コロナ禍で新たに見えた生活困窮者の存在、特例的な給付・貸付と相談支援の連携、生活困窮者自立支援制度と生活保護制度との連携等が議論の俎(そ)上(じょう)にあがった。部会での議論を押さえつつ、生活保護も含めた困窮者支援のあり方を考える。
生活困窮者自立支援制度のこれから ―生活保護制度との連携の課題も受けて
日本女子大学人間社会学部 教授 岩永 理恵
認定NPO法人抱樸 理事長 奥田 知志
社会福祉法人滋賀県社会福祉協議会 副会長 谷口 郁美
中央大学法学部 教授、本誌編集委員長〔進行兼〕 宮本 太郎
▼レポートⅠ
自立相談支援事業の現状と今後の展望
―困窮者が取り残されない社会をつくるため、自立相談支援機関が取り組むこと
社会福祉法人めやす箱 倉敷市生活自立相談支援センター センター長 池田 朋宏
▼レポートⅡ
生活福祉資金緊急小口資金の特例貸付から見えてきたもの
社会福祉法人上牧町社会福祉協議会 事務局長補佐 北嶋 理加
▼レポートⅢ
コロナ禍で模索した生活困窮者支援 ―横浜市都筑区の試み
横浜市健康福祉局障害福祉保健部 松風学園 園長
前・横浜市都筑区生活支援課 課長 江原 顕
▼論文Ⅰ
生活困窮者支援に携わる人材に求められること ―よりよい人材を育むために
明治学院大学社会学部社会福祉学科 教授 新保 美香
▼論文Ⅱ
生活困窮者支援モデルの軌跡
駒澤大学経学部 准教授 田中聡一郎
【グラフ21】
さまざまな人が集い、自分のペースで過ごす都会の居場所
東京都/Neccoカフェ
【ウオッチング2023】
10代で始めた貧困地域での教育支援活動「自立できる力を」
ドゥアン・プラティープ財団 事務局長 プラティープ・ウンソンタム・秦さん
近畿大学国際学部 教授 秦 辰也さん
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【2023年度→→→注目の新連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼相手を理解するために
福祉に関わるすべての人に知ってほしい、相手をどのように理解するかについて学ぶコーナーです。どのような場面でどのような点に着目するべきかを解説します。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
…毎日を有意義に過ごすためのヒントが『月刊福祉』には詰まっています。
関連書籍
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定価 4,950円(税込)
特集一覧
- 2023年10月号特集 2040年を見据えた高齢者支援のこれから
- 2023年9月号特集 福祉と人権 ―利用者と職員の人権を守るために
- 2023年8月号特集 市町村社協を知る - これからも地域福祉の中核であり続けるために
- 2023年6月号特集 誰もが当たり前に一緒にいる地域の場
- 2023年5月号特集 続・子どもを中心においた支援を実現するために
- 2023年4月号特集 協働ですすめるソーシャルワーカー養成
- 2023年3月号特集 障害のある人の地域移行と 共に生きること
- 2023年2月号特集 その人の人生のさいごをいかに支えるか
- 2023年1月号特集 社会保障の行方―「全世代型社会保障」を真に実現するために
- 2022年12月号特集 コロナと福祉 ―コロナ禍の3年で見えたこと
- 2022年11月号特集 平時から災害に向き合う
- 2022年10月号特集 農福連携―持続可能な地域をつくる
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