月刊福祉(2023年3月号)
障害のある人の地域移行は、施設入所者の高齢化や重度化、課題の複雑化等から、移行者数は低減傾向にあり、障
害福祉計画の目標値を下回る状況が続く。一方で、国内の地域移行の状況に対しては、国連障害者権利委員会によ
る総括所見で厳しい見解が示されている。地域共生社会をめざす大きな方向性のなかで、障害のある人の地域移行
のみならず、その先の地域生活、共に生きる社会を実現するうえで何が必要かを検討する。
障害のある人の地域移行の現状と課題
日本社会事業大学専門職大学院 准教授 曽根 直樹
▼視点Ⅰ
当事者・関係機関・地域・行政とともに取り組む地域移行の実践
半田市障がい者相談支援センター センター長 加藤 恵
▼視点Ⅱ
地域移行をすすめるうえでの課題と
ソーシャルワーカーに求められること
社会福祉法人けやきの郷 埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」 センター長 野崎 陽弘
▼視点Ⅲ
多くの「行動的課題」のある人への支援から見えた
地域移行で必要なこと
社会福祉法人北摂杉の子会 理事長 松上 利男
▼視点Ⅳ
「地域移行」で「親に殺させる社会」の現実
『私たちはふつうに老いることができない―高齢化する障害者家族』著者 児玉 真美
▼視点Ⅴ(当事者インタビュー)
地域生活の実現のために欠かせない多様な選択肢
五十嵐 良さん
〔聞き手〕編集部
【グラフ21】
福島県:社会福祉法人安積愛育園
福祉の力で
誰もが暮らしやすい地域に
【ウオッチング2023】
一般社団法人全国ホームホスピス協会 理事長 市原 美穂さん
暮らしの中で看取る ホームホスピスという選択
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【2022年度→→→注目の新連載】
▼ 出会いと発見 ― 実践の扉
継続的・先進的な福祉実践活動や、全国でも特徴ある取り組みを広く紹介します。
▼ 数を読み解く
福祉に関わるさまざまなトピックのなかから毎月一つの数字をピックアップ、その数字の背景を深掘りし、そこから何が読み解けるのか解説します。
▼ ギャップを埋める ― 職場円滑化のキーアクション
コミュニケーションを円滑にすすめる、その前提となる相互理解を深めるための手法やポイントを学びます。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者等の解説から学びたい方
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特集一覧
- 2023年4月号特集 協働ですすめるソーシャルワーカー養成
- 2023年2月号特集 その人の人生のさいごをいかに支えるか
- 2023年1月号特集 社会保障の行方―「全世代型社会保障」を真に実現するために
- 2022年12月号特集 コロナと福祉 ―コロナ禍の3年で見えたこと
- 2022年11月号特集 平時から災害に向き合う
- 2022年10月号特集 農福連携―持続可能な地域をつくる
- 2022年9月号特集 福祉における生産性とは
- 2022年8月号特集 地域における公益的な取組を広げ深める
- 2022年7月号特集 包括的支援体制のこの先
- 2022年6月号特集 バリアフリーの現在地
- 2022年5月号特集 子どもを中心においた支援を実現するために
- 2021年11月号特集 福祉職場のリーダーを考える―組織の中間層の役割と育成
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