月刊福祉(2022年9月号)
「生産性」の向上は、人材不足、利用者の重度化がすすむ福祉の現場においても達成すべき課題である。ただし、それは利用者支援および職員処遇の切り下げをもたらすものではなく、利用者のQOL向上や地域福祉の推進、職員の働きがい向上等につなげるべきである。福祉現場で、生産性向上を手段としてめざすべきものを確認し、生産性向上を図るうえで押さえるべき点を示す。
生産性の考え方と福祉分野で留意すべきこと
慶應義塾大学商学部 教授 権丈 善一
社会福祉法人みかり会 理事長、本誌編集委員〔聞き手〕谷村 誠
レポートⅠ 介護ロボット・ICTで時間を生む
―生産性向上と介護の質・利用者QOLの向上
北九州市介護ロボット等導入支援・普及促進センター センター長 樽本 洋平
レポートⅡ スタッフが働きがいをもてる職場をつくる
社会福祉法人あいの土山福祉会 エーデル土山 施設長 廣岡 隆之
レポートⅢ 記録(データ)をもとによりその人に合った支援を提供
社会福祉法人小田原福祉会 理事、特別養護老人ホーム潤生園 施設長 井口 健一郎
レポートⅣ 現場発 福祉ハイブリッド職
―業務の洗い出しで生産性向上を
社会福祉法人みずうみ 介護士職能委員会 統括委員長 武田 和也
レポートⅤ 「ふくしDX」による持続可能な福祉サービスの供給
―多様な法人連携による共同・共有化のチャレンジ
社会福祉法人黒部市社会福祉協議会 総務課長補佐・経営戦略係長 小柴 徳明
【グラフ21】東京都/認定NPO法人プレーパークせたがや 世田谷プレーパーク
自由に遊べるみんなの居場所
【ウオッチング2022】立命館大学 教授、日本COG-TR学会 代表理事 宮口 幸治
生きづらさの根本に気づき 伸びしろを信じて向き合う
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【2023年度→→→注目の新連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼相手を理解するために
福祉に関わるすべての人に知ってほしい、相手をどのように理解するかについて学ぶコーナーです。どのような場面でどのような点に着目するべきかを解説します。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
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特集一覧
- 2023年6月号特集 誰もが当たり前に一緒にいる地域の場
- 2023年5月号特集 続・子どもを中心においた支援を実現するために
- 2023年4月号特集 協働ですすめるソーシャルワーカー養成
- 2023年3月号特集 障害のある人の地域移行と 共に生きること
- 2023年2月号特集 その人の人生のさいごをいかに支えるか
- 2023年1月号特集 社会保障の行方―「全世代型社会保障」を真に実現するために
- 2022年12月号特集 コロナと福祉 ―コロナ禍の3年で見えたこと
- 2022年11月号特集 平時から災害に向き合う
- 2022年10月号特集 農福連携―持続可能な地域をつくる
- 2022年8月号特集 地域における公益的な取組を広げ深める
- 2022年7月号特集 包括的支援体制のこの先
- 2022年6月号特集 バリアフリーの現在地
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