月刊福祉(2022年7月号)
「包括的支援体制」の構築は、「地域共生社会」の実現のための中心的な施策である。
さらにすすめるべく2020(令和2)年の社会福祉法改正で「重層的支援体制整備事業」が定められた。
同事業は2021(令和3)年4月に始まり、現在、約130の自治体が実施している。
体制整備に着実につながる重層的支援体制整備事業のすすめ方や、多様な包括的支援のかたち、福祉関係者に欠かせない視点や姿勢について確認する。
―重層的支援体制整備事業の実施過程より
大和 望 (千葉県/松戸市総合政策部地域共生課 主査)
江崎 崇 (愛知県/豊田市福祉部福祉総合相談課 主査)
清水 潤平(滋賀県/高島市健康福祉部社会福祉課くらし連携支援室 参事)
永田 祐 (同志社大学社会学部 教授〈司会〉)
レポートⅠ 包括的支援体制は地域とともに
藤本 勇樹(名張市地域環境部地域経営室 地域マネージャー)
レポートⅡ 地域のさまざまな社会資源を活かした多機関協働・連携による支援体制づくり
―「制度福祉」「地域福祉」「まちづくり」の連携
矢澤 秀樹 (社会福祉法人伊那市社会福祉協議会 地域福祉課 課長)
レポートⅢ 特別な福祉から日常の福祉へ
―ごちゃまぜの福祉が地域共生の土壌をつくる
櫛田 啓 (社会福祉法人みねやま福祉会 人材開発室 室長)
レポートⅣ 小さなクリニックの取り組みが地域に広がる
―さまざまな人が関わり地域を支える
野尻 富美(越前市「みんなの食堂」 実行委員会 代表)
論文 包括的支援体制の構築に向けて
―協議課程での留意点
原田 正樹(日本福祉大学社会福祉学部 教授)
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【2023年度→→→注目の新連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼相手を理解するために
福祉に関わるすべての人に知ってほしい、相手をどのように理解するかについて学ぶコーナーです。どのような場面でどのような点に着目するべきかを解説します。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
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定価 1,210円(税込)
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- 2023年4月号特集 協働ですすめるソーシャルワーカー養成
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