はしがき

保育環境のデザイン?定行 まり子/編著

保育環境のデザイン

―子どもの最善の利益のための環境構成

保育

定行 まり子 編著

体裁:B5 206頁 ISBN978-4-7935-1135-6
発行年月:2014年11月  
価格:3,520円(本体:3,200円)
在庫:在庫有り
 本書は、平成20年度に全国社会福祉協議会が実施した「機能面に着目した保育所の環境・空間に係る研究事業報告書」などをもとに、作成したものです。
 保育所の最低基準については、地方分権改革の流れを受け、平成21年に児童福祉施設の設備及び運営に関する基準になり、「従うべき基準」「参酌すべき基準」などにわけられ、地方に条例委任されました。「機能面に着目した保育所の環境・空間に係る研究事業」は、この地方分権改革のなかで、「保育所の最低基準には妥当性がない」などの批判を受け、子どもたちが保育所で保育を受けるのに必要な基準とはどのようなものか、科学的な論拠をつくるために行われたものです。
 調査では、保育所で日々生活している一人ひとりの子どもの立場に立って「食事」「睡眠」「あそび」といった行為に必要な面積基準を実証に基づいて、算定しました。その結果、幼児のための環境としては1人当たり2.43岼幣紂文醜圓了童福祉施設の設備及び運営に関する基準では1.98屐法乳児のための環境としては1人当たり4.11岼幣紂文醜圓錬.65屬發しは3.3屐防要であり、このほかにあそびのための空間が必要であるという数値が導き出されました。
 さらに同研究事業では、保育所等の環境・空間デザインを「生活のためのデザイン」「あそびのためのデザイン」「運営管理のためのデザイン」の3つに分類し、それぞれが果たすべき保育の機能を具体化するためのガイドラインを作成しました。
 本書は、この研究事業報告書に加え、その後の筆者研究室での調査や月刊誌『保育の友』での連載記事などをもとに、さらにわかりやすく、多くのフルカラー写真で保育所の環境のあり方を紹介した一冊です。
 保育所を建築・改修する際に、また日々の保育環境の構成を再考する際に、是非ご一読ください。

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