月刊福祉(2022年10月号)
近年、農福連携の取り組みが広がりを見せ、障害者のみならず多様な人々の就労の場や生きがいづくり、社会参加の機会として大きな役割を果たしている。また、人口減少がすすむなかで地域社会の基盤維持に資する取り組みとしても注目されている。農業の担い手対策と障害者の就労という枠を超えた取り組みの多様性を紹介し、福祉分野が他分野と連携することで地域課題にアプローチする意義や今後の可能性について考える。
―農福連携のこれまでの経緯、これからの可能性
千葉大学園芸学部 教授 吉田 行郷
レポートⅠ 「農」という一石により進化する「福祉」
―高齢者が主役の農福連携からまちづくりへ
社会福祉法人陶都会 事務局長 田中 良和
レポートⅡ 愛媛県愛南町で生きていく
―精神保健医療福祉の推進と過疎地域の持続可能性を高める
特定非営利活動法人ハートinハートなんぐん市場 理事
公益財団法人正光会 御荘診療所 所長 長野 敏宏
レポートⅢ 「林福連携」で被災地の住民に働きがいを
一般社団法人ゴジョる 理事兼事務局長 内海 裕介
レポートⅣ 農福連携による「地域福祉」「地域農業」「地域社会」づくり
―関係機関・団体が一体となった取り組みの推進
特定非営利活動法人島根県障がい者就労事業振興センター 事務局長 安部 善明
レポートⅤ 公的補助金に依存しないサステナブルな農福連携事業
―「農福マーケティング」による訓練事業の持続化
社会福祉法人宗越福祉会 理事 伊藤 大悟
論文Ⅱ 福祉が農業に取り組む意味と意義
関西学院大学 名誉教授 牧里 毎治
【グラフ21】山梨県/社会福祉法人和告福祉会 和告学園
キッチンカーでつなぐ障害のある人と地域
【ウオッチング2022】一般社団法人ともしび at だんだん 代表理事 近藤 博子
ささやかな人との関わりが心を満たす
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【2023年度→→→注目の新連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼相手を理解するために
福祉に関わるすべての人に知ってほしい、相手をどのように理解するかについて学ぶコーナーです。どのような場面でどのような点に着目するべきかを解説します。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
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特集一覧
- 2023年6月号特集 誰もが当たり前に一緒にいる地域の場
- 2023年5月号特集 続・子どもを中心においた支援を実現するために
- 2023年4月号特集 協働ですすめるソーシャルワーカー養成
- 2023年3月号特集 障害のある人の地域移行と 共に生きること
- 2023年2月号特集 その人の人生のさいごをいかに支えるか
- 2023年1月号特集 社会保障の行方―「全世代型社会保障」を真に実現するために
- 2022年12月号特集 コロナと福祉 ―コロナ禍の3年で見えたこと
- 2022年11月号特集 平時から災害に向き合う
- 2022年9月号特集 福祉における生産性とは
- 2022年8月号特集 地域における公益的な取組を広げ深める
- 2022年7月号特集 包括的支援体制のこの先
- 2022年6月号特集 バリアフリーの現在地
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